防風通聖散は身体の熱を取る…冷え性には逆効果

防風通聖散には18種類の生薬が配合されていますが、全体的には体を冷やす作用が強くなっているのが特徴です。

中心生薬の大黄(ダイオウ)と芒硝(ボウショウ)は、便秘に対しては体を冷やしながらお通じを促進する仕組みになっています。また体を冷やす石膏(セッコウ)も含まれていることから、熱を生み出す力が衰えている冷え性の場合には冷えを助長してしまうこともあります。

生薬の中には温性の麻黄(マオウ)も加えられていますが、芒硝や石膏の薬効の方がやや勝るようです。そのため末端の冷え性を抱える人が使う場合には、冷えが進む可能性が高くなります。

防風通聖散には発汗作用のある生薬として薄荷(ハッカ)も配合されていますが、麻黄とは違って体を冷やす作用があるのが特徴です。

女性が冷え性を改善するなら

女性の場合は冷え性を抱える人が多いです。そのため漢方薬で女性が冷え性を改善する場合には、当帰芍薬(トウキシャクヤク)などを使って、血液の質と量を高めることがおすすめです。

高麗人参を利用すると、有効成分サポニンの働きで血流も促進しますが、同時に補気作用も働きます。ショウガには有効成分としてジンゲロールなどが含まれ、冷えきった体を強力に温める力があります。

これらの生薬が配合された漢方薬としては、

・当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)

・十全大補湯(ジュウゼンダイホトウ)

・加味逍遥散(カミショウヨウサン)

などがありますが、体質に合わせて選ぶと効果的です。

漢方薬だけでなく、高麗人参が入った薬膳料理を食べる場合でも冷え性の問題に対処できます。ショウガはネギなどの香味野菜と合わせて、中華スープにして食べることもおすすめです。

男性や暑がりな人には相性が良い

男性の場合には、女性よりは体力や筋力が充実しているため、防風通聖散との相性が良くなります。この状態は実証と呼ばれるもので、暑がりで常に体力が余っている体質です。陽性の体質と分類されることもあり、汗を常にかいているような熱がりな人が適合します。

男性の場合であっても、細身の体で弱々しい場合には十分に適応しない可能性はあります。しかしながら、若くて体力が充実している人であれば、防風通聖散の影響で極端に冷え性になる心配もありません。

防風通聖散には瀉下作用があるため、慢性的な便秘や肥満になっている人が使う場合には最も相性が良いでしょう。実際に使う場合には、体質は客観的に分析することが重要です。

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